歯を失う原因№1は歯周病!
歯を失う原因の№1は、歯周病、№2はむし歯です。
そして№3が、最近、急増している 破折です!
歯周病を防ぐには、歯科医院でのプロフェッショナルケアとご自身で行うプラークコントロールが有効です。
むし歯を防ぐには、歯周病と同様、プラークコントロールと間食や甘い物を控えるシュガーコントロールが有効です。
そして、破折を防ぐには、咬む力をコントロールするパワーコントロールが有効です。
プラークコントロールとシュガーコントロールについては、お聞きになったことががあると思います。
では、パワーコントロールについてはどうでしょうか?
その治療方法として有効なのは、睡眠中の咬みしめから歯を守るナイトガードが一般的です。しかし、咬む力そのものをコントロールすることはできません。
そこで、咬む力そのものをコントロールする治療方法が咬筋ボツリヌス治療です。
歯ぎしりや食いしばりが強いと、
顎関節症
知覚過敏
歯や詰め物・マウスピースの破損
歯周病の悪化
歯の破折
などのお口の中のトラブルが生じます。
それを、ほっておくとさらに、
など、様々なトラブルが生じてしまうことがあります。
残念ながら現時点では、歯ぎしりや食いしばりを根本的に抑制する治療方法はありません。
そのため、あくまでも歯ぎしりや食いしばりによる悪影響を軽減させる治療が行われており、一般的に歯科ではマウスピース(ナイトガード)を使用する保存的治療を選択します。
しかし、マウスピースを使用しても改善が認められない方やどうしてもマウスピースに慣れない方には咬筋の活動自体を抑える「ボツリヌス治療」が有効です。
咬む筋肉の働きを緩める作用があるので、歯ぎしりや食いしばりが強い方の治療方法として選ばれることがあります。
ボツリヌス治療とは「ボツリヌストキシン」から抽出されるタンパク質を咬筋に注入することで緊張をほぐす治療です。「ボツリヌストキシン」は完全に無毒化されているため、人体への影響はありません。
ボツリヌス治療は、日本では1996年に眼瞼痙攣、2000年には方側顔面麻痺、2001年に痙攣斜径への治療が厚生労働省の承認を受けています。
美容医療では、しわ取りの治療、小顔治療として一般的に使用されている治療法です。
歯科医療では、咬筋やオトガイ筋、口角挙上筋に使用されています。
一般的に知られている「ボトックス治療(注射)」も「ボツリヌス治療(注射)」のことで、アラガン社製の「ボトックス」という商品名の注射薬を使用するためそう呼ばれています。
当院で使用しているBotulaXは厚⽣労働省認可で著名なボトックスと同様のA型ボツリヌストキシン製剤で、韓国ヒューゲル社製の製剤を使用しています。
KFDA(韓国⾷品医薬品安全庁)に医薬承認されており、効果と安全性を認められています。
歯科で行う歯ぎしりや食いしばりに対するボツリヌス治療は「咬む」ための筋肉である咀嚼筋のうち「咬筋」に注射をして症状の緩和を図ることを目的としております。
咬筋は下顎の「エラ」と呼ばれる部分にある下顎骨と頬骨にかかる板状の筋肉です。
咬筋の発達している方ではエラを触りながら強くかみしめると咬筋の盛り上がりを感じることができます。
ボツリヌス注射により歯ぎしりや食いしばりを全くしなくなるということはありませんが、筋肉自体の働き・収縮を緩めることができるので、結果として歯ぎしりや食いしばりによる力の影響を少なくすることが期待できます。
また、ボツリヌス注射を行うことで夜間の歯ぎしりや食いしばりをする回数(頻度)を少なくする効果や顎周囲の痛みを和らげる効果があるという報告もあります。
ボツリヌス注射後は、個人差はありますが以下の効果が期待できます。
ボツリヌス治療後は通常1~2週間ほどで効果が現れ、3か月ほどで安定しピークに達します。
その後徐々に効果が薄れ、個人差もありますが数か月ほどで効果が弱くなります。そのため効果を継続させたい方は半年~一年間隔で注射を行います。
また、何度か治療をすることで咬筋が萎縮するので、だんだんと治療間隔が長くなる、もしくはを治療の必要性がなくなる場合もありますので、一生続けなければいけないというわけでないのでご安心下さい。
歯ぎしりや食いしばりの強い方は日中(起きている間)も上下の歯を合わせていることが多々あるかと思います。
通常、咬筋がリラックスしている状態の上下の歯は2mmほど離れています。
すなわち、力の強弱に関わらず、普段から上下の歯が接してしまっている方は常に咬筋を働かせている(緊張させている)ことになります。
せっかくボツリヌス治療をしても普段から筋トレをしてしまっては、その効果も半減してしまいます。時折ご自身で「歯を咬みしめていないか」、「上下の歯を接触させていないか」を気にしてみてください。
また、睡眠時には眠りの浅い状態の時に歯ぎしりや食いしばりをしていることが明らかとなっています。ストレスの他にもアルコール、カフェイン、ニコチン等は睡眠を浅くすると考えられていますので注意が必要です。
当院でのボツリヌス治療は「咬合機能改善」の一環として行わせていただいております。
そのため、初診時にはレントゲン検査を含め口腔全体のチェックをいたします。
当院での治療の流れは、
①問診および口腔全体の診査・検査
②ボツリヌス治療が適用可能であるかの診査
③緊急性を伴うむし歯治療、歯周治療、修復治療
④ボツリヌス治療開始(約15分)
となります。
初診時には60分ほどお時間がかかります。
2回目以降の再注射時は、簡単な問診のみでレントゲン検査等を行いませんので15分程度で終わります。
費用は両側合わせて¥35,000円(税込 38,500円)です。
2回目以降は両側合わせて¥30,000(税込 33,000円)となります。
※ただし、価格に関しては変動する可能性があります。
尚、初診時においては口腔内診査、検査を行うための保険診療費が別途かかります。
保険証をご持参の上ご来院ください。
※当院で行うボツリヌス治療は咬合機能改善目的であるため、医療費控除の対象となります。
※ボツリヌス治療においては効果の程度によらず費用保証はしておりませんのでご了承ください。
治療後はすぐにお帰りいただけます。そのまま日常生活にお戻りいただけます。
ただし、ボツリヌス製剤を患部にとどめるために、以下の行為は行わないでください。
※初診時に、詳しく問診させていただきます。
不安なことがありましたら、なんでも相談してください。
以下の症状についてもボツリヌ製剤の効果が薄れることで解消します。
尚、即時的にボツリヌス製剤の効果を消す方法はございません。
またごく稀にアレルギー反応を生じることが報告されています。
受付 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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8:30~ 12:30 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
2:30~ 6:00 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | × |
△:祝日のある週のみ診療
木曜・土曜午後・
日曜・祝日
☎077‐576‐2096
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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※ 赤字 休診日 青字 午前中のみ
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院長の佐野です。親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。
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佐野歯科クリニック
佐野 将史
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